Endless world -咬龍の庭-
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機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディションⅢ・Ⅳ ピコ感想

今日(正確には昨日?)になって始めて、今日がスペシャルエディションⅣの放送日だということに気付き、慌ててレンタルショップでⅢも借りて一気に観ました。

DESTINY本編の感想はもう散々何回も書いているので、今回はスペシャルエディションを観て改めて思った事を幾つか簡単に箇条書きにする程度の簡易感想でいきたいと思います。


・前半のアスラン、改めて見てみると本当言ってることがメチャクチャなのに気付く。本来はカガリを傍にいて守るべきなのにザフトに入隊し、その挙句「戦場に出てくるくらいならまず条約を何とかしろ!!」と上から無理難題を仰る。これは、キラもキレてサイコロステーキにするのは当たり前。シンに対しても、ステラを逃がした件では「彼女は逃がさなかった方が(つまりそのまま死ぬのを黙って見てた方が)よかったのかも知れない」など言っておきながら、いざキラが敵と認定されると「あいつは敵じゃない!!」と取り乱して喚くばかり。これじゃあシンから軽蔑されるのも無理はないだろう。
※追記:あいばさんの記事を読んで、「もしかしたらスタッフはわざとこう書いたのかも」という可能性に思い至りました。なんで、上記の文章に肯定・否定のニュアンスは、今のところは込めないでおきます。

・後半のアスランのシンに対する説得は本当に抽象的な表現ばかり使うのでわかりにくい。ハッキリ言って、「シン、やめろ!!お前は本当は何がしたいんだ!!」そればかり繰り返しているようにしか聞こえない。冷静に見ているこっちですら何を言っているのかサッパリなのだから、当事者のシンはもっとサッパリだっただろう。そして、もしアスランがきちんとシンを説得できていれば、おそらくシンはレイを裏切れないだろうから最終的な位置関係は変わらなかっただろうが、シンはもっとハッキリと自分の考えをまとめて最終決戦に臨め、結果としてシンというキャラの『主人公だがラスボス』という特異なポジショニングももっと際立っただろう。そう考えると、これは本当に痛い。追記:上記と同じようにあいばさんの文章を読んで考えがかわりました。とりあえず、このことについても肯定か否定かは保留ということで。

・Ⅲのエンディングの三人の位置関係。アスランを中心にシンとキラが両サイド。なんかこれが三人の主人公の最適な位置関係として一番しっくりくると思う。

・結局、DESTINYの主人公について批判意見が多いのは、製作スタッフが三人の主人公の中で中心に添えるべき人物を間違ったことが大きな原因ではないかと思う。また、当の中心的主人公であるアスランの描写にかなり手間取っているとチラ見でもハッキリわかる有様なのも痛い。アスランはもうちょっと、前大戦での教訓を活かしてシンやキラを導いて欲しかったし、そうあるべきだったのではないかと思う。実際に描かれた彼の姿は、ハッキリ言って前作と同じことをただ繰り返しているだけにしか見えない。それならば、流石に視聴者も飽きて離れるのも仕方ない。追記:このことも、考えが変わったので保留で。

・更に追記:結局、シンだのキラだのを三主人公の中心に置いてしまったのが、スタッフさんたちが意図したらしきことが視聴者に伝わらずに大きな誤解を招き、結果むやみやたらと誹謗中傷を行う者に付け入る隙を与えた大きな要因の一つではないかと思う。
三主人公が並立する物語だというのなら、中心にいるべきは紛れも無く三人の中では最も中庸の位置に近いアスランであり、タイトルバックもジャスティスあたりにすべきだったろう。
もっとも、商業的な面から見ると、一番アピールすべきは子供心を掴みやすいフリーダムだったのだろうから、あのタイトルバックは「スポンサーの圧力だった」とも考えられる。
ただ、もしそれが正しいとすれば、これは外圧に屈するべき事柄だったのかと言われると微妙だ。
スタッフさんたちが作品の質をワンランク落とした、という結論が正しい可能性は高いかもしれない。


・かねてからずっと思っていたことだが、オーブ防衛戦の際にアークエンジェルがジブリールに対して何らアクションを取れなかったのはおかしいと思う。少なくとも、そういう姿勢くらい見せてくれれば、ラクスを根拠無く悪者と看做すような視聴者の数も大分減ったろうに。

・デュランダルの『デスティニープラン』、こんな穴だらけのプランに果たして世界中からの賛同が得られるのかとかつては思ったものだったが、今考えてみると、僅か三年の間に民間人の死傷者がダントツで過去最高を記録するような世界大戦を二度も味わった作中世界では、例え何を代価としても「戦争の無い世界」はさぞ魅力的に聞こえることだろう。

・なのだから、このプランの存在をラクスが知る過程とか、作中世界と視聴者のいる現実世界の温度差とか、そういうものをもっときっちり描写して欲しかった。それがあるだけでも、この作品に対する評価は大分違ったものとなっただろう。

・軍事力では少なくない差があっただろうラクスの軍がザフトに勝利できたのは、キラとアスランが強すぎるからとかそいういうこと以上に、議長がプラントを数基も破壊したレクイエムを使用したためザフトの士気が下がってしまった事、その上相手がラクスだったためラクスの説得に耳を貸す部隊も(ジュール隊のように)少なからずいた事、そこら辺が大きな要因なのではないかな、と今回を観て思った。実際、シンとルナの士気は確実に下がっていたし、そうでなければキラやアスランはもっと苦戦していただろう。

・そして、できればそういうこともちゃんと描写してほしい。あれじゃあ「ラクスやキラが主人公だから勝てました~」と言ってるようなもんで、年齢層高めのファンも少なからず観ていることが確実であるガンダムシリーズでそれをやるのは視聴者に喧嘩を売っているとしか思えない。

・スペシャルエディションにしてあそこまでバンクや意味不明な回想の挿入が多いのは、もはや異常であるとまで思ってしまう。毎週放送のアニメの製作スケジュールが過密であるのはわかるが、あれは最早そんなレベルではない気がする。ましてや、今作はシリーズものの二作目であり、同様のことが言われた前作の反省点を生かして改善されて然るべきなのだ。それが改悪されているというのは、最早言い訳は出来ないだろう。前作が大ヒットしたのなら尚更だ。

・今回のスペシャルエディションを観て思ったのは、「この作品に対する批判には謂れの無い誹謗中傷も確かに多いが、作品の出来がハッキリ言って“雑”なのは否定できないな」ということ。この作品、ストーリーはこのままでももっと良くすることはいくらでも出来たと思う(アニメ製作の過密スケジュールだとかそういうことを考慮に入れても、尚)。次回作は映画らしいが、今度こそ丁寧に作り込まれた、内容だけでなく見た目も上質なコズミックイラ作品を作って欲しいと、切に願う。


※追記
Wings of Freedom』の記事を見てちょっと自分の意見を推敲した結果、思った事。
僕の見解として、「『SEED DESTINY』はストーリーなどは悪くないが、灰汁が強く、作りに雑な所も目立つ」というのはほぼ決定だと思います。
ただし、もうちょっと考えてみると、この「一作目に比べると灰汁が強かったり雑だったり」は、もしかしたら『二作目の宿命』かとも思ったり。
日本を代表するゲームシリーズである『マリオ』も『ドラクエ』も『FF』も、二作目は雑(ファミコンのドラクエⅡは難易度調整に手を抜いたためゲームバランスが悪い)だったり灰汁が強かったり(マリオ2は始めから上級者を対象として作られ、FFⅡはシステムがあまりに斬新なものであった)しましたし。
そして、それらの作品の第三作目がどのようなものだったのかは、今更ここに書くまでも無いですね。
なので、SEEDシリーズも、今回数多寄せられた批判意見をバネとしてより善い作品へと成長を遂げれば、「全て良し」かなぁ、と。
まあつまり・・・・。
『ガンダムユニコーン』のアニメ化は時期尚早だと言いたいわけです!!せめてもう一度、コズミックイラにチャンスを、と!!!ついでに、「宇宙世紀作品はもういいじゃん」という僕の本音も付け加えておきます(^-^;)。










機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディション完結編  自由の代償
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現在社会人として東京都心の企業に勤めている。出身地は北海道。
一人っ子。故に(?)わがままでせっかちなところがある。趣味はドライブと創作作品鑑賞。ただし基本的に超インドア。
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