Endless world -咬龍の庭-
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『デスノート ANOTHER NOTE ロサンゼルスBB連続殺人事件』 感想
期待と不安が入り混じった気持ちで手に取った、西尾維新先生による小説版デスノート。はてさて、その結果は・・・・。
・・・・・。
正直、不安的中、というのが素直な感想です。しかも、その不安の的中の仕方が何とも嫌らしい。「期待の方が的中したか・・・」と思わせておいての不安的中だったので、余計に心象悪いです。

というのも、この小説はある衝撃的なオチが待ち構えているのですが、それはこの本を作家さんの名前で購入を決めた人のおよそ半分位は読んでいるだろう某作品のオチと全く一緒でして、僕も途中で「もしかして・・・」くらいは思ったんですよ。でも、ハッキリ言って、絶対に使って欲しくなかったオチでした。それを、この作者はモロに使ってしまったんですよ。落胆は非常に大きいものでした。

この作品、あのオチさえなければ、100点満点からは少々遠かったものの、「概ね満足」のレベルで読了することができたと思います。でも、あのオチによって、後に残ったのは原作から少々乖離しすぎなキャラ描写がほとんど。唯一「これは凄い!!」と心から唸らされた「彼」の描写は、あのオチでほとんどが台無しでした。
結局、読了した時の感想は、「これに1300円は高すぎる。半額くらいが丁度いい」でした。


なので、正直これは、あまり他者にお奨めできる作品ではありません。
西尾先生の文章は相変わらず上手いですが、ストーリーの展開が少なくないファンの反感を買いかねないものだと僕は思うので。ここら辺、西尾先生の灰汁の強めな性格(『戯言シリーズ』などの氏の作品からの勝手な推測ですが)が悪い方向に出てしまったのかな、という感じです。
存在自体がネタバレになってしまうため、ここで連呼してきた“あのオチ”についての詳細は書けませんので(本当なら地雷回避のために太字で書いてやりたいくらいなのですが)、どんなオチなのかは気になった人は各自推理するか情報を集めてください。そして、そのオチが許せる人、あるいは「どんなオチがきても気にしないよ」と言える人なら、この作品を手にとってみてはどうでしょうか。
繰り返しますが、西尾先生は文章自体は上手ですから、西尾作品を純粋に楽しみたい方、優れた文章を読みたい方には、普通にお奨めできます。
間違っても、デスノの原作の超純粋なファンの方にはお奨めできませんが・・・(^-^;。


「READ MORE」以下、ネタバレ感想です。

DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件


DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件









はい、『月姫プラスディスク』収録のお話、『幻視同盟』と全く同じオチでしたね。

それにしても、あそこであのオチを使うとは、西尾先生は一体何を考えているんだ!!とどうしても憤慨してしまいましたよ。
ええ、以前にも書いた通り、僕は「西尾先生の描くLが見たかった」んです。なのに、フタを開けてみたら「その半分以上が、実は偽者の行動でした」って、なんじゃそりゃ!!です。しかも、竜崎の描写が「Lの描写」としてみた場合、非常に秀逸だった分、落胆は物凄く大きいです。特に赤ずきんチャチャのくだりなんて、「なんか本当にLだったらありそうだな」と思って、西尾先生のセンスに関心したんですけどね・・・。

それにしても、どうして『月姫』でこのオチを使われたときはあまり腹が立たなかったのに、今回同じオチを使われるとこうまで腹が立つんでしょうかね。
それは多分、『デスノート』はもう既に終わった物語であり、Lもナオミも既に死んでしまったキャラクターだからでしょう。だから、そこに「Lとナオミの物語が小説化」となれば、在りし日のLやナオミの描写を少しでも多く読みたい、と思うのはファンとして当然の心理でしょう。しかも、その小説を書くのがLを上手く描いてくれそうな人だというなら尚更です。
が、それが・・・見事に半分以上裏切られたわけです。これ以上ないほど嫌らしい、最悪なタイミングです。期待が大きいほど、それが裏切られた失望も大きい。まだ志貴は普通に生きており、後に『歌月十夜』や『メルティブラッド』がリリースされてシリーズが続いた『月姫』とは、条件が大きく違います。

しかも、「L以外の人物、特にナオミとメロのキャラ描写が、原作と大きく雰囲気を違えたものだった」というのも、このオチが逆効果になってしまった感のある要員の大きなものの一つだと思います。
特にメロは酷かったと思います。ナオミならまだ「作中の行動ももしかしたらやるかも・・・」と思えましたが、メロは「いや、絶対あり得ん」と断言できてしまいました。ってか、あんなに回りくどい物言いはニアの専売特許だろ、メロはもっと分かりやすく短絡的な思考と言動のキャラだろ、みたいな感じです。ましてや、あのメロが自分のことを「旧世界のかませ犬」だの「犬死のベストドレッサー」だのいう状況なんて、天地がひっくり返ってもちょっと考えにくいような・・・。

というわけで、この小説、人物描写に論点を絞るならば、Lのみが唯一、そして最大の「原作ファンの西尾ファンも納得の、よく描写できてる人物」だったんですよね。でも、オチはその評価ポイントの半分を台無しにしてしまった。じゃどこを評価するんだ、って感じです。
ですから、いくらLがあのオチを使うのに最適な設定を持つキャラだったとは言っても、西尾先生が安易にあのオチを使ってしまったのが非常に残念でならない、というのが僕の素直な感想です。

ただ、事件解決前のナオミとLの会話が暗にキラの思想への強烈な批判になっているのは、かなり上手かったな、と思いました。「キラの語る“正義”は確かにある意味で正しいかもしれないが、そこに「優しさ」のない彼の正義は、果たして本当に正義と言えるのか」みたいな感じで。
あと、ワイミーズハウスがかなり非人道的組織として描かれていたのも、異常な大量殺人者であるキラの対比としてのLの背景としては申し分ないものだな、と思い、感心させられました。


でも、あのオチが酷すぎたため、西尾先生に対する怒りはちょっと当分収まりそうに無いです。
彼の他作品のノベライズは当分買わないでしょう。オリジナル作品も、多分しばらくは買い控えかな?


なんか、感情的な感想文ですいません。でも、たまにはこういう感想もダメじゃないですよね、よね?
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現在社会人として東京都心の企業に勤めている。出身地は北海道。
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