毎度お馴染み、『ネギま!考察』のお時間でっす!
ではいつも通り、「READ MORE」にて本文へ。
●激闘!麻帆良学園!! 遂に始まった、VSチャオ軍団戦!ネギの奇策により、その様子はさながら「麻帆良学園全体VSチャオ」の大戦争の様相を呈してきました。 そして、一般生徒も(勘違いしたまま)多数参加する中で、“あの人”が意外な活躍を!

そう!今までは“モブキャラの代名詞”とも言うべき目立たなさっぷりを誇っていた明石祐奈、ここに来て初の『活躍』です! また、今までは目立つ動きが全く無かった祐奈ですが、かなり前から父親が魔法使いの一人であるという可能性が浮上しているのは、かなり有名な話ですね。

なので、実は祐奈も、展開次第ではすぐに魔法バレ+戦力化してもおかしくない状況に置かれている生徒の一人だったりするんですよね、何気に。 なので、今回の祐奈の活躍は、実は祐奈のメインキャラ化が近い事の複線ではないのかな、とか思っちゃったりしています。そしてその場合、バスケットで鍛えただろう今回の動きを見るに、前衛の軽戦士として活躍できそうな感じです。 『前衛の軽戦士』なら、現在のところ“長瀬楓”というとびきりの人がいますが、彼女は今も強敵を引き受けたりとかしてあまりネギ近くで戦うことはないですし、今後小太郎の師匠役を始めれば益々ネギと共に戦う機会は減るでしょうから、このポジションは意外と需要有りかもしれませんしね。
●夕映の用意した『論理的根拠』とは? 学園内ではチャオ軍団との大激闘が続く一方、図書館で眠り続けるネギは、未だチャオに対する己の正義を見失ったまま。 そんなネギに、夕映が救いの手を差し伸べようとしています。

さて、夕映が見つけた「チャオ側の事情を考慮しても尚、チャオを止めねばならない論理的根拠」とは何でしょうか?
僕が考えるに、これは「世界が混乱する」とか「魔法先生・生徒たちに多大な迷惑がかかる」というような“一般論”ではない気がします。 ここで敢えて論じるまでも無く、世の中、大抵の事は「絶対的に正しい事」など存在しません。何かを成し遂げれば、その影で必ず傷付く人、敗北し打ちひしがれる人が出てくるのは世の常です。そして、そういう人の存在を一々気にしていては、人間何もできません。成し遂げたい事が大きな事であればあるほど、それは尚更です。大切なのは、「自分の成し遂げたいこと」と「それによって周囲が被る損害」を天秤にかけて、その結果を踏まえて「事の善悪」を判断する事です。 そして、そういう意味では、チャオは既にそのプロセスを終えており、「周囲の迷惑を顧みても尚自分の行いが最後には正しいといえる結果をもたらす」と信じ切っています。そういう人は、既に一般論的なことを持ち出しても、既にそれを撥ね退けても構わないという論理武装をしていますから、なまじの論理を根拠にして向かって行っても、言い負かされてタカミチと同じ運命を辿るのがオチでしょう。 ですから、この場面に至っては、そんな一般論などではなく、「ネギが決して譲れないもの」を彼の正義の論理的な根拠として立ち向かってゆくべきと思います。
そこまで考えれば、考察は自ずとまとまります。 ネギが現在最も大切にしているアイデンティティは『麻帆良学園3−Aの担任教師』です。どんな時、いかなる場合でも、ネギは良くも悪くも「3−Aの担任教師として」振舞ってきました。だからこそ、そんなネギにピッタリの論理的根拠があります。それは・・・。
「チャオがもしこのまま計画を成功させてしまえば、その後の世界がどうあれ、その結果として、チャオとその計画に加担した生徒は、麻帆良学園にとって“敵”になってしまう」
ということです。 ネギの立場からすれば、これは何としてでも避けたい事態でしょう。自分の生徒が、自分の所属する学園に、物理的にもそうですが何より精神的にも二度と戻ってこられなくなるのですから。担任教師として、決して看過できる事態ではないでしょう。それだけに、「どうしてもチャオを止めたい」とする断固たるモチベーションも固まるはずです。 そして、『麻帆良学園3ーA』は、15巻を見てもわかる通りチャオにとってかなり特別な存在ですから、或いはこれが、唯一彼女に感情的動揺をもたらし得る論理かもしれません。特に、これらの論理で古も一緒になって説得に当たれば、チャオを大きく揺さぶることが可能だと思われます。
それにしても、もし僕の予想が当たったならば、この論理的根拠を考えたのが夕映だというのが熱いです! 14巻では身勝手なエゴを「のどかのため」と言い訳して抱え込み、結果としてのどかを傷つけてしまった、「他者との信頼関係を今一つ信じ切れなかった」夕映が、今回は「チャオと麻帆良学園との関係性」を重要視するような論理を考え付いたならば、夕映の成長物語としても燃える展開になりますね。
また、実際「麻帆良学園との関係性を重要視する」というのは、展開によってはチャオにとっても悪くはない話になると思います。
というのも、これはついさっき思いついたことなんですが、チャオが選んだ手段である「全世界に対する強制認識魔法」は、実はやり方によっては、大した混乱を世界に起こさずに世界に魔法バレを起こす事ができる手段なのではないか、と思うからです。 麻帆良学園はもしかしたら、世界樹によって普段から何らかの“強制認識魔法”にかかっている可能性がある、とも考えられるからです。 例えば、武道会でぶっちぎりのオーバーテクノロジーであるロボの田中が出てきた時も、千雨が思わずツッコミを入れるほど、麻帆良学園の生徒は超現実的な現象に対して不自然なほどハードルが低かったです。 これは、15巻で出てきたチャオが使った強制認識魔法の効果に非常に酷似しているような気もします。 そして、もしこれが正しければ、一つの推測が浮かび上がります。それは『強制認識魔法による超現実認識は、報道などで煽らなければ、かえって誰も気にしない』ということです。 実際、田中のオーバーテクノロジーっぷりは、麻帆良の生徒は誰も話題にしません。考えてみれば当然ですよね。「それが当然のこと」と思い込んでいるのですから、あえて話題にする事も無いのでしょう。 ですから、チャオの計画が成功して強制認識魔法が世界中にかかったとしても、それをチャオが報道で煽らなければ、例え世界のどこかで目の前で魔法が使われたとしても、それを目撃した人は「それはあってもおかしくない事」と認識するわけで、よほど大きな事件でなければほとんど騒ぎにもならないでしょう。 そして、それはチャオにとっても麻帆良学園にとっても悪い話では無い可能性もあります。というのも、チャオの目的である「魔法を全世界にバラす」というのは、これでクリアです。誰も意識はしませんが、それでも「魔法はあって当然」と世界中が思い込めば、それで世界中に魔法をばらしたのと同じ事です。一方魔法教師たちにとっても、以前述べられたように「世界の人が魔法を知れば、秘密裏に動く必要も無くなり、結果動きやすくなる」のですから、メリットは大きいです。それに、世界の人が自分たちの使う魔法を騒ぎ立てないのですから、むしろいい事尽くしと言えるでしょう。
なので、結果的には、麻帆良学園とチャオが和解し妥協するのも得策の一つであり、その可能性は低くないものと思われます。 むしろ、ここら辺がこの一件の最良の落とし所ではないでしょうかね。
※画像の出典:『魔法先生ネギま!』 赤松健/講談社
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